切手は現金化可能?手数料や換金方法を紹介します!

Last Updated on 2025年7月4日 by 管理者

切手は現金化可能?手数料や換金方法を紹介します!
切手の現金化には手数料がかかるので通常は額面よりも高く売れることはありません。

手数料をいかにして減らすかは重要なポイントです。
この記事では切手を現金化するときの手数料・相場事情とプレミア切手の魅力について解説します。

目次

切手を郵便局で現金化することは今はできない

切手を郵便局で現金化することは今はできない
切手を郵便局で現金化するには手数料がかかります。
正確に言えば、郵便局では切手を現金で買い取るサービスを今はおこなっていません

そのため、通常の切手は現金化したいと思っても対応してもらうことはできません。
買ってしまった切手は原則として使わなければならないと考えた方が良いでしょう。

ただ、郵便局が関連するサービスや商品との交換には使用可能です。
大きな金額の切手を小さな金額にしたいといったときには、切手1枚あたり5円の手数料で交換してくれます。

通所はがきへの交換も手数料は5円ですが、往復はがきへの交換は10円がかかります。
レターパックやスマートレター封筒などへの交換については、切手1枚ごとに42円が必要です。

郵便書簡に使用する場合にも切手1枚につき10円の手数料を負担しなければなりません。

切手の金額が高ければコストパフォーマンスが悪くないかもしれませんが、通常は大きな目減りをしてしまうので注意が必要です。

切手を郵便局以外で現金化する方法

切手を郵便局以外で現金化する方法
切手を郵便局以外で現金化する方法はたくさんあります。
切手を現金化する方法としてよく用いられているのが買取専門業者金券ショップです。

切手の買取専門業者では切手の価値を正確に見極めて査定しているのが特徴で、特にプレミア価値のある切手を高額で買い取ってくれます。

コレクターが喉から手が出る欲しいと思っているような切手なら、一枚だけでも高額買取をしてくれるのが魅力です。

一方、金券ショップではコレクター向けというよりも、一般消費者の中で切手を安く買いたいという人をターゲットにして買取・販売をしている傾向があります。

特にプレミア価値がなく、いつでも郵便局で買える切手だったとしても、大量の切手をまとめて売ってくれるというときには買取査定の結果が高くなるのが一般的です。

1枚から買い取ってくれることが多いですが、換金率が枚数によって変わりやすいのが金券ショップの特徴と言えます。

ただ、郵便の需要が低下している影響で、切手の買取専門業者が減り、金券ショップでの買取相場が下がる傾向が生まれています。

郵便を使わずにメールやSMS、LINEなどのアプリを使用するケースが増えたのが需要低下の原因です。

切手を高く売る方法として、買取業者や金券ショップがベストとは言えない状況になっています。

切手を現金化する方法として、フリマアプリインターネットオークションも以前はよく用いられていましたが、切手の出品ができないケースが増えてきています。

切手は金券と同様の扱いになり、現金化する目的で不正なやり方で手に入れている場合があると考えられているからです。

オンラインでの取引だけでなく、オフラインのフリーマーケットなどでも販売が禁止されていることがあるので、基本的にフリーマーケットやインターネットオークションなどで個人間売買をするのは難しいと考えた方が良いでしょう。

もう一つの現金化方法として今でも活用しやすいのは知人への売却です。
家族や友達、職場の同僚などに話をしてみると、切手が欲しいという回答が返ってくることはあります。

電子メールやアプリなどが広まったとはいえ、郵便を使用したいケースもあるのは確かなので身近な人に相談してみるのもおすすめです。

切手を現金化する時に高く売るコツ

切手を現金化する時に高く売るコツ
切手を現金化したいと思ったときには、できるだけ高く売りたいと思うのがもっともなことです。

切手を高く売るためには、切手の種類や性質に応じて売り方を考えるのがコツです。
まず、一般的に流通している切手か、レアでプレミア切手として注目されているかを考えましょう。

もし、レアなプレミア切手ならコレクターを狙った方が良いですが、普通に郵便局で買える切手なら一般消費者向けに買い取っている業者、家族、知人などを狙った方が高く売れる可能性があります。

もし普通に販売されている切手を現金化したいと思っているなら、周囲に切手を使っている人がいないかを探して話をしてみましょう。

相手によっていくらで買ってくれるかは違いますが、額面と同額で買い取ってくれることもあります。

一方、高く売れそうなプレミア切手だったなら、大きく分けると2つのアプローチを選ぶことが可能です。

切手専門の買取業者をいくつか見つけて、相見積もりを取るのが1つ目の方法です。
すぐに現金化したいと思っている場合に適している方法でしょう。

切手は写真を送るだけでオンライン査定をしてくれる業者が多く、すぐに相見積もりを終えられるからです。

2つ目のアプローチはオークションにかけることです。

明らかに希少価値があってコレクターが喉から手が出るほど欲しがっているなら、額面とは比べものにならないほどの金額で落札されるでしょう。

オークションは競争が起こるので人気がある切手を売りたいときには特に効果的です。

切手換金率の相場

切手換金率の相場
切手の換金率がどのくらいなのかは相場の変動の影響を受けますが、一般に流通している切手の場合には50%~70%が買取相場です。

枚数が多ければ業者としては手間がかからないので買取価格を上げられますが、数枚の場合には50%くらいで買い取ってもらえれば良い方です。

記念切手のように発行枚数が限られている場合には、60%~85%くらいが買取相場になっています。

人気のデザインであれば高い価格が付く可能性がありますが、年賀はがきのお年玉などで発行されているくらいのレア度の場合は、せいぜい85%というのが相場です。

しかし、プレミア切手の場合には額面を超える金額になる場合もよくあります。
プレミア切手の場合には使用済み切手になっていたとしても、額面よりずっと大きな金額で売れることも珍しくありません。

通常の切手だと使用済みでは売れないのが普通で、記念切手でも売れたら運が良いというくらいです。

切手の換金率はレア度による違いが大きいので注意しましょう。

現金化で高値が付くプレミア切手にはどのようなものがあるのか

現金化で高値が付くプレミア切手にはどのようなものがあるのか
高く売れる可能性が高いプレミア切手については時々刻々と変わっています。
ただ、コレクターがいつも着目している人気切手は常に高い価格で取引されているので魅力的です。

最も有名なのは見返り美人切手です。
見返り美人切手は菱川師宣の浮世絵をあしらった切手で、150万枚しか発行されていません。

今では捨てられてしまったものもあるはずなので、発行された昭和23年の見返り美人切手が未使用状態で存在していれば数万円で買ってもらえる可能性があります。

当時の5枚綴りのものがそのまま良質な状態で残されていたとしたら10万円はくだらない価値を持っているのが現状です。

日本では見返り美人切手が突出して人気がありますが、海外切手もコレクターの間で高額取引がおこなわれています。

代表的なのが中国切手の赤猿切手です。
赤猿切手の取引相場は、良品でシートのままになっていれば数百万円のオーダーになっています。

バラだったとしても1枚あたり10万円前後で取引されているくらいに人気があるプレミア切手です。

他にも中国切手には、毛沢東の切手や中国人民共和国15周年切手などの発行数が限定されていて、価値の高いプレミア切手があり世界的にコレクターが買いたいと思っています。

小切手取引の当事者と一連の流れ

小切手現金化の前提となる、振出人・受取人・取立機関それぞれの役割と手続きの流れを解説します。

小切手の振出に必要な準備と要件

振出人は当座預金口座を保有し、記載ミスのない所定様式の小切手用紙を用意します。金額は数字と漢数字両方を正確に書き、振出日や受取人名、振出人の署名・捺印も漏れなく行う必要があります。口座残高が不足していると決済不能となり、不渡り手数料や金融機関からの信用低下を招くので、事前の残高確保が欠かせません。

受取人による小切手の現金化:直接換金と取立委任

受取人は発行銀行の窓口で即時換金できますが、他行の小切手は直接換金できず、取立委任が必要になります。取立委任とは、受取人が自行または提携銀行に小切手を預け、発行銀行に取立請求を行う手続きです。取立には数日を要し、委任手数料も発生するため、期日どおりの資金化を見込む場合は早めの依頼が望ましいでしょう。

小切手の裏書譲渡とその責任

受取人は小切手裏面に氏名や譲渡先を記載する「裏書」によって第三者へ譲渡できます。裏書譲渡を行うと、裏書者は小切手が不渡りになった際、受取人と連帯して支払い義務を負います。したがって、譲渡先の信用調査を十分に行い、裏書欄の記入順や署名方法に誤りがないよう注意が必要です。

小切手の種類とその安全性の違い

小切手には複数のタイプがあり、安全性や取扱方法に違いがあります。利用シーンに応じた選択が重要です。

持参人払小切手と記名式小切手のリスク

  • 持参人払小切手:所持者のみで換金可能なため、紛失・盗難時に第三者に不正利用されやすい
  • 記名式小切手:記名された受取人のみが換金でき、譲渡には裏書が必須となるためセキュリティは高いが、裏書管理が煩雑

線引小切手による安全性向上とその受取方法

線引小切手は表面の二本線により現金受取を禁止し、銀行口座への振込のみを許可する形式です。直接換金リスクが排除されるため、不正利用防止に優れています。その代わり、現金が必要な場合は口座から出金手続きが別途必要となる点に留意しましょう。

先日付小切手の取り扱いと不渡りの危険性

先日付小切手は振出日より前に提示されても銀行で受理されず、不渡り扱いとなります。不渡りが発生すると振出人へペナルティが課され、当座預金取引停止などの不利益を被るおそれがありますので、期日以降の呈示が鉄則です。

自己宛小切手の安全性と口座開設不要の利点

自己宛小切手は振出人自身を受取人とする小切手で、第三者への譲渡が原則として禁止されています。これによりセキュリティが高まりますし、換金専用の口座を持たずとも取扱可能なサービスも一部あります。ただし利用可能な金融機関や手数料体系は限られるため、事前に条件を確認しておくと安心です。

小切手の廃止と今後の決済手段

紙の小切手全廃に伴って移行が進む電子決済手段や新たな資金回収方法を紹介します。

紙の小切手全廃の背景とスケジュール

日本では業務効率化やセキュリティ強化の観点から2025年末までに紙小切手を廃止し、オンライン化を推進する計画があります。これにより、物理的な発券・郵送コストが削減され、取引のデジタル化が一層進む見込みです。

代替手段「でんさい」のメリットと課題

「でんさい」(電子記録債権)は完全ペーパーレスで発行から譲渡までオンライン完結します。メリットは取立迅速化と管理コスト削減ですが、導入にはシステム連携や利用料が発生し、中小企業にはハードルとなるケースがあります。

小切手廃止後の売掛金回収におけるファクタリングの活用

小切手が使えなくなると、売掛金回収は電子債権やファクタリングに頼る場面が増えます。ファクタリングを活用すると、売掛債権を早期に資金化でき、キャッシュフロー改善に有効です。複数業者から見積もりを取得し、手数料やサービス内容を比較して選ぶことをおすすめします。

小切手に関するよくある質問Q&A

小切手の現金化に本人確認は必要ですか?

銀行ではマネーロンダリング防止の観点から、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を提示することが求められます。

小切手の換金に手数料はかかりますか?

他行取立や取立委任の場合、数百円~数千円の手数料が発生します。手数料率は銀行や取立方法によって異なるため、事前に確認しましょう。

先日付小切手は振出日より前に現金化できますか?

振出日以前の呈示は受理されず、不渡り扱いとなります。期日以降に提示する必要があります。

小切手を紛失・盗難した場合、どうすればよいですか?

すぐに振出銀行へ紛失届を提出し、停止手続きを依頼してください。不正使用リスクを最小限に抑えるため、速やかな対応が重要です。

小切手の呈示期間を過ぎても換金できますか?

一般に振出日から6ヶ月以内が呈示期間と定められています。期限を過ぎると無効となりますので、早めの換金が望ましいでしょう。

小切手は2026年以降も使えますか?

2025年末までに紙小切手は全廃予定です。2026年以降は小切手による決済が原則として利用できなくなるため、代替手段への移行を進めておいてください。

裏書された小切手が不渡りになった場合、誰が責任を負いますか?

不渡り時には裏書者が連帯して支払義務を負います。裏書順に従って責任を追及されるため、譲渡先の信用調査を徹底しましょう。