WAP

「Wireless Application Protocol」の略で、携帯電話などの携帯端末に使用される通信プロトコルとコンテンツ記述言語の技術仕様のこと。Motorola社、Nokia社、Ericsson社、Unwired Planet社(現Openwave Systems社)の4社によって1998年1月に設立された通信プロトコルの標準化団体「WAP Forum」によって標準化が進められ、1998年4月に「WAP 1.0」として公開された。携帯電話などでインターネット閲覧などのサービスを可能にする為の技術仕様で、WAPが誕生するまでは業界標準規格が存在しなかった。WAPは無線でデータを送信する際はデータを圧縮するなど、少ないリソースや遅い転送速度でも効率よく通信が行えるような工夫が施されていた。しかし、無線通信の最適化を目指した結果、WAPに用いられた通信プロトコル「WTP/WSP」やコンテンツ記述言語「WML(Wireless Markup Language)」は、既存のインターネットの主要なプロトコル「TCP/IP」やコンテンツ記述言語「HTML」との互換性は無かった。そのためWAPで利用できるコンテンツもなかなか出揃わず、世界的に良い評価を得ることはできなかった。日本においては、IDO/DDIセルラーフォングループ(現在のau)がCDMA方式を選択したのと同じ理由でWAPを採用した。その一方で、NTTドコモはコンパクトHTML(CHTML)を元にした独自のiモードを採用し、WAPを採用しなかった。その後、液晶のカラー化やカメラ機能の搭載など携帯電話の性能は向上し、第3世代携帯電話(3G)などのパケットベースでの通信が安価で提供されるようになったことに伴い、新たに定義し直されたWAP2.0が2001年8月に公開された。WAP2.0では通信プロトコルはTCP/IPベースとなり、記述言語はiモードでも採用されたコンパクトHTMLを基礎にしてXMLによる再定義を施したXHTML Basicに変更されるなど、WAPにおける問題点の解消が図られた。なお、WAP Forumには世界中から400社以上の主な通信機メーカーや携帯電話機メーカーが参加してWAP技術の標準化・推進に努めて来たが、発展的解消という形で2002年6月に設立された携帯電話の規格策定を行う組織「OMA(Open Mobile Alliance)」に統合された。

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カテゴリ: WEB担当者様向け

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