S60

フィンランドの電気通信機器メーカーNokia社がSymbian OS用に開発したスマートフォン向けプラットフォーム、UI(ユーザーインターフェース)のこと。旧称は「Series 60」で、「Series 60 プラットフォーム」や「Nokia Series 60」ともよばれている。スマートフォン向けのマルチベンダー技術として提供されており、海外ではNokia社製の製品だけでなく、パナソニック モバイルコミュニケーションズやLG電子、サムスン電子など、他社の端末にも広く採用され、シェアが圧倒的に高い。Symbian OSとは、2009年2月にNokia社に買収されたイギリスのソフトウェア会社Symbian社が開発した携帯端末用OS(オペレーションシステム)である。Symbian OSはNokia社やEricsson社など、ヨーロッパの有力な移動体通信事業者の端末をはじめ、欧米の携帯端末において幅広いシェアを獲得しており、2010年現在、スマートフォンのOSではシェア1位を誇る。日本でも、NTTドコモのiモード端末用OSとして、多くの機種にSymbian OSが搭載されている。Symbian OS上のUI(ユーザーインターフェース)には、Nokia社が開発した「S60」のほかに、NTTドコモが中心となって開発した「MOAP(S)」、UIQ Technology社が開発した「UIQ」の3種類がある。もともとはイギリスのPDAメーカーPSION(サイオン)社がPDA向けとして独自に開発したOS「EPOC32」をスマートフォン向けにリリースしたOSであった。1998年にPSION社がフィンランドのNokia社、スウェーデンのEricsson社と合弁でSymbian社を設立し、EPOCの開発をSymbian社に移行。その際OSの名称も社名を冠した「Symbian OS」に変更したという経緯がある。2008年6月にNokia社がSymbian OSのオープンソース化の意向とそれに伴う手続きとして、未取得のSymbian社の株を全て取得する旨を発表した。2009年2月にNokia社はSymbian社の買収を完了。こうしてSymbian OSはNokia社の資産となったが、新たに設立されたSymbian OSの推進を目的とした非営利団体「Symbian Foundation」にオープンソースとして提供された。Symbian FoundationはSymbian OSやS60などのソフトウェア資産をEclipse Public License(EPL)によりオープンソース化してリリースすることを主業務としていたが、運営資金の調達に失敗し2010年12月をもってソフトウェアライセンス管理以外の業務を終了した。2011年1月以降はNokia社からオープンソースとしてリリースされている。

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カテゴリ: WEB担当者様向け

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