DS-CDMA

「Direct Spread-Code Division Multiple Access(直接拡散符号分割多元接続)」の略で、いわゆる「W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)」方式のこと。高速移動時144kbps、歩行時384kbps、静止時2Mbpsのデータ伝送が可能である。第3世代(3G)携帯電話の標準方式として、日本がITU(International Telecommunication Union、国際電気通信連合)に提案したW-CDMA方式のことを、IMT-2000(International Mobile Telecommunication 2000)の規格においては、DS-CDMAとよぶようになった。これには、アメリカが提案したCDMA2000方式と日本が提案したW-CDMA方式の両方がIMT-2000規格として認められることとなり、共にCDMA方式かつFDD方式である両者を区別するために、W-CDMAをDS-CDMAと、一方CDMA2000をMC-CDMAとよぶこととしたという経緯がある。日本のARIB(社団法人電波産業会)によって「IMT-2000 DS-CDMA System(STD-T63)」として2000年3月に策定され、NTTドコモとJフォン(現ソフトバンク)で採用された。NTTドコモは「FOMA」の名称で、ソフトバンクでは「SoftBank 3G」の名称でサービスを提供、その後イー・モバイルでもDS-CDMA方式が採用された。基地局から端末への下り方向において1つの搬送波を使う直接拡散方式を用いたスペクトラム拡散通信を行う。データを拡散させるチャネルの帯域幅を上り・下りそれぞれ5MHz以上と広く取り、各端末が発信するデータを帯域全体に拡散する。また、送信の際に1次変調した上でさらにPN系列とよばれる特殊な波形を乗積するという2段階の拡散(変調)処理を行い、受信の際には逆に2段階の逆拡散(復調)処理を行って元の信号を取り出す。拡散の際には端末ごとに異なる拡散符号を用いるため、これが一種の暗号の役割を果たしている。この拡散変調・復調処理により、伝送時のノイズは広い帯域に散らばった低レベルの信号に分散されるため、高い通信品質が維持でき、干渉波などの影響も少なくできる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリ: WEB担当者様向け

Amazon書籍

関連書籍が見つかりませんでした。

PickUpWord

移動体通信

移動可能な通信端末(モバイル端末)を使用して行う通信の総称。モバイルコミュニケーションともよばれる。具体的には携帯電話やスマートフォン、モバイルノートパソコンなどを使用する通信サービスを指し、..

more

人気のキーワード

↑このページの上部へ