DC-HSDPA

「Dual Cell High Speed Downlink Packet Access」の略。名称の「Dual cell」は「セル二重」を意味している。HSPA(High Speed Packet Access)方式を高度化する仕組みの1つで、HSPAで利用していた通信帯域を二重化することで倍速通信を行う技術のこと。複数の周波数を利用することにより、HSDPA(下り最大14.4Mbps)の2倍以上の高速化を実現する無線通信規格で、DC-HSDPAでは下り最大42Mbpsを実現している。DC-HSDPAを利用したサービスとして、イーモバイルが2010年12月よりサービスを開始したEMOBILE G4や、ソフトバンクモバイルが2011年2月よりサービスを開始したULTRA SPEEDなどがある。DC-HSDPAは、第3世代携帯電話(3G)の通信速度をさらに高速化させた通信方式で、第4世代携帯電話(4G)が実用化するまでの「つなぎ」と位置付けられているために「3.5G」などと呼ばれるが、3.5Gという呼び方はあくまでも俗称であり、IMT-2000の公式な用語ではない。3.5Gと呼ばれる通信方式には、DC-HSDPAの他にW-CDMAを高速化させたHSPA(HSDPA、HSUPA)、HSPA+、CDMA2000を高速化させたCDMA2000 1x EV-DO Rev.A、CDMA2000 1x EV-DO Rev.Bなどがある。日本の3.5Gの例としては、HSDPAがNTTドコモのFOMAハイスピードやソフトバンクの3G ハイスピードで、CDMA2000 1xEV-DO Rev.AがauのCDMA 1X WINで採用されている。また近年ではさらに高速化が進んだauのWIN HIGH SPEED(CDMA2000 1x EV-DO MC-Rev.A)やソフトバンクのULTRA SPEED(DC-HSDPA、HSPA+)、イーモバイルのEMOBILE G4(DC-HSDPA、HSPA+)なども登場し、ULTRA SPEEDやEMOBILE G4では下り最大42Mbpsという通信速度を実現している。さらにNTTドコモが他社に先駆けてLTEサービスの「Xi(下り最大75Mbps、上り最大25Mbps)」を2010年12月から提供し、イーモバイルは2012年3月から「EMOBILE LTE(下り最大75Mbps、上り最大25Mbps)」のサービスを開始した。このLTEはHSDPAをさらに高速化させたもので、技術的には4Gに近いことから第3.9世代(3.9G)と呼ばれることもある。

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