高度化XGP

PHSを高速化したXGP(eXtended Global Platform)規格をさらに改良した技術仕様で、「Advanced XGP(AXGP)」や「XGP2」とも呼ばれる。2010年7月に業界団体のXGPフォーラムが策定した。最大伝送速度は下りで約110Mbps、上りは約15Mbpsを実現した。2.5GHz帯を使用し、電波の帯域幅を従来の10MHzから20MHzに広げ、上りのアクセス多重化方式にはLTE(Long Term Evolution)にも採用されているSC-FDMA方式が追加された。また、XGPでは従来のPHSと揃えられていたTDD(Time Division Duplex、時分割多重)における単位時間の上下方向への割り当て方も互換性のないものに変更され、上下非対称の通信速度での通信が可能となった。これらの変更を施したことで、LTE規格の一つである「TD-LTE」が高度化XGPに適合しており、高度化XGPによる通信サービスと言った場合、実質的には高度化XGP規格の技術要件を満たした仕様の一つであるTD-LTEによる通信サービスを指すこととなった。これにより、高度化XGPにはTD-LTEの通信インフラなどがほぼそのまま使われる形となる。日本では、XGPを推進してきたPHS事業者のWILLCOMが2007年にXGP事業用として2.5GHz帯の割り当てを受け、次世代PHS構想「WILLCOM CORE」の中核技術としてXGPサービスを「WILLCOM CORE XGP」の名称で2009年4月よりエリア限定・法人限定の試験サービスを開始。2009年10月よりユーザー限定での本サービスを開始していた。WILLCOM CORE XGPでは、上り・下りともに最大20Mbpsの通信速度を実現していた。ところが、2010年2月にWILLCOMが会社更生法の適用を申請したことに伴い、XGP事業はソフトバンクなどが出資する新会社「Wireless City Planning株式会社(WCP)」に売却。2010年7月に高度化XGPの規格策定があり、2011年9月にソフトバンクは同周波数帯を用いた高度化XGPによる通信サービス「SoftBank 4G」をMVNO(Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体サービス事業者)として開始すると発表。2012年2月にサービスを開始した。高度化XGPを使用した一般向けサービスは現在のところSoftBank 4Gのみとなっている(2012年10月現在)。

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カテゴリ: WEB担当者様向け

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