メッシュネットワーク

無線通信機能を持つ端末同士が相互に通信を行うことにより、アクセスポイントやサービスエリアとは関係なく網の目(mesh)状に形成される通信ネットワークのこと。無線メッシュネットワークともよばれる。特に無線LANの通信機能を持つ端末同士で形成されるものを指すことが多い。メッシュネットワークでは、アクセスポイント同士を無線で網の目状に結び、通信機能を持った端末が相互にデータを送受信することにより、無線のバックボーンを構築する。このため、有線のネットワークと直接つなぐアクセスポイントは1台で済んでしまう。データは端末間をバケツリレーのように伝送されるため、いずれかの端末がインターネットに接続されていれば、メッシュネットワークに参加しているすべての端末がインターネットに接続することができる。メッシュネットワークは、「メッシュ(網の目)」とはいいながらも、実際のデータをやりとりする経路はツリー状に構成される。これは有線ネットワークで形成されるツリー状のネットワーク構成を無線で実現しているともいえる。ただしその経路は常に一定ではなく、端末の使用場所や電波状況などによって常に変化する。通信距離が短いため低出力で高速な通信が可能な点や、通信路が複数確保できるため障害に強い点、通信インフラの未熟な地域でのネットワーク整備が容易な点などのメリットがある一方、ネットワークの中心が存在しないため、高度なルーティング技術が必要とされる点や、深刻なセキュリティ問題を抱えており、十分な認証技術が要求されるといったデメリットもある。電気通信に関する国際的な標準化団体であるIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)が現在策定中の「IEEE 802.11s」規格は、アドホックモードのコンセプトを拡張したもので、マルチベンダーに対応したメッシュネットワークを可能にするメッシュ規格である。IEEE 802.11sネットワークは、IEEE 802.11a/b/g/nのどの規格を使っても運用することができ、メッシュネットワークと非メッシュネットワークを混在させることもできる。実用化された単一無線メッシュネットワークの例として、2007年に発売された米国Meraki社の小型無線メッシュルータ「Meraki Mini」がある。Meraki Miniの通信速度は最大50Mbit/s。IEEE 802.11に準拠し、長距離通信に最適化された無線通信は250m以上の範囲をカバーすることができる。

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カテゴリ: WEB担当者様向け

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