ドーマント方式

データの送受信が行われていない時や電波状態の悪い時に通信を休止状態にすることができるデータ通信方式のこと。「Dormant(ドーマント)」は「眠っている」や「活動休止中の」といった意味である。PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)の標準化作業を行ったMITF(Mobile Internet Access Forum)が、PHSおよびISDNの効率的なデータ通信方式として「MITFダイヤルアップ・ドーマント・プロトコル」を策定し、2001年7月にARIB(Association of Radio Industries and Businesses、社団法人電波産業会)によって「ARIB STD-T78」として標準化された。この方式ではデータのやり取りが行われていないときに通信を止めるが、ネットワーク接続は維持されたままとなっている。休止状態ではデータの受信を行うことができないが、再度リクエストを発すればすぐに通信を再開させることができ、無駄に通信回線を占有しないため、通信の効率化を図ることができるというメリットがある。このドーマント方式が有効になるケースとして、次の2つが考えられる。ひとつには一般的なインターネット接続のように、流れるデータそのものが断続的な場合である。回線が混雑しているサービスエリア内ではデータが流れていない時に他のユーザに電波を開放することができ、より多くのユーザが接続できるようになる。もうひとつは通信を行っている最中にトンネルに入るなどして圏外になってしまい、しばらくの間データが中断されてしまう場合である。いずれも上位のセッションは活性状態を維持したまま、下位レイヤーの開放・再接続を行うが、ドーマント方式では再接続時の認証手続きが省略されるため、スムーズに通信が再開されるのである。2003年にNTTドコモが提供を開始したPHSの高速データ通信サービス「@FreeD」でPIAFSのドーマント方式が採用され、その名が知られるようになった。この@FreeDは、DDIポケットの「AirH”」に対抗する形でドコモPHSの回線を用いて2003年4月に開始された定額制のプロバイダへのアクセス回線提供サービスであったが、2005年4月30日に@FreeDを含むドコモPHSの新規契約の受付が終了し、2008年1月7日に@FreeDを含むドコモPHSサービスの全てが終了している。

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カテゴリ: WEB担当者様向け

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