クラウドコンピューティング

ネットワークを活用したコンピュータの利用形態の1つで、ソフトウェアやデータなどをインターネットなどのネットワークを通じてサービスの形で利用すること。「クラウドコンピューティング」という用語は、Google社のCEOエリック・シュミットが2006年に講演や論文などで提唱したのが最初の登場であるとされている。名称の「クラウド(雲)」はネットワーク(主にインターネットを指す)のことを表しており、コンピュータネットワークシステムを図に表す場合に雲の図で表現することが多かったためにこの名がついた。しかし、クラウドコンピューティングの考え方や利用(提供)形態はそれ以前より存在しており、1999年にSalesforce.com社が提唱した「SaaS」などがその代表的な例である。従来はユーザー自身がコンピュータのハードウェアやソフトウェア、データなどを保有・管理する形が一般的であった。クラウドコンピューティングで提供されるサービスは、オフィスソフトやメールソフトといったアプリケーションや、オンラインストレージ、企業の業務システム、データベースなど実にさまざまで、ソフトウェアパッケージを提供するSaaS(Software as a Service、サース)、アプリケーション実行用のプラットフォームを提供するPaaS(Platform as a Service、パース、パーズ)、ハードウェアやインフラを提供するHaaS(Hardware as a Service、ハース)またはIaaS(Infrastructure as a Service、イアース、アイアス)の3種類に分類される。またこれらを総称してXaaS(X as a Service)とよぶこともある。また、インターネットを経由して一般ユーザーに向けに提供するサービスのことを「パブリッククラウド」、企業のファイアーウォール内など限られた範囲内で提供されるサービスのことを「プライベートクラウド」、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたサービスのことを「ハイブリッドクラウド」とよぶ。一般的に「クラウドコンピューティング」と言った場合は、「パブリッククラウド」を指すことが多い。クラウドコンピューティングを利用すると、ユーザーがソフトウェアなどを用意する必要もなく煩雑なアップデートなどからも解放されるといったメリットがある一方で、インターネットに接続できないと利用できないという点や、提供側のサービス停止や倒産などの影響を大きく受けてしまうといったデメリットがある。なお、クラウドコンピューティングという用語は、あくまでもコンピューティング資源をネットワーク経由で利用する利用形態の総称であり、明確な定義や要件が定められているわけではないので、注意が必要である。

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カテゴリ: WEB担当者様向けスマートフォンユーザー向け

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