OMAP

Texas Instruments社が開発した、携帯電話向けマイクロプロセッサのシリーズ名のこと。「Open Multimedia Application Platform」の略で、携帯電話や携帯情報端末(PDA)に使用されることを想定して開発された。携帯機器の組み込み用プロセッサとして定評のあるRISC型の「ARM(Advanced RISC Machines)プロセッサ」にTexas Instruments社製の音声や画像などの処理に特化したマイクロプロセッサ「DSP(Digital Signal Processor)コア」を組み込んだ構造をしており、高い処理能力と低消費電力を実現している。OMAP内部でARMとDSPへ命令が振り分けられるため、プログラマは2つのコアを意識してプログラムする必要がないといったメリットもある。OMAPの第1世代であるOMAP 1シリーズは2003年に誕生し、その後第2世代であるOMAP 2シリーズが2004年に、第3世代であるOMAP 3シリーズが2006年に、第4世代であるOMAP 4シリーズが2009年に登場した。最新のシリーズ(2012年5月現在)であるOMAP 4シリーズはCortex-A9を2つ搭載したデュアルコア仕様で、1GHz〜1.8GHzの処理性能を持つ。多くの携帯電話がOMAPを搭載しており、Windows Mobile、Linux、Palm OS、Symbian OSなどのOSがサポートしている。NTTドコモのFOMA端末では、NEC製の端末を中心に、初期製品の頃から継続的にOMAP 3シリーズが採用されてきた。OMAP 4シリーズが登場してからは、サムスン電子のGALAXY NEXUS、シャープのAQUOS PHONE 、富士通のREGZA Phone、パナソニックのLUMIX Phone、東芝のレグザタブレット 、LGエレクトロニクスのPRADA phone、モトローラのMOTOROLA RAZRなど、多くのメーカーで採用されている。2012年2月にスペインのバルセロナで開催されたモバイル関連の見本市「Mobile World Congress(MWC)2012」では、OMAPの次世代シリーズとなるOMAP 5が披露された。2GHzのCortex-A15 デュアルコアを搭載したもので、近い将来の製品化を期待させる。

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