AT&T

電話を発明したグラハム・ベル(Alexander Graham Bell)が1877年に創業した「ベル電話会社」を前身とする、世界最古・アメリカ最大手の電話会社「AT&T Inc.」のこと。1885年に世界初の長距離電話会社として発足した。その社名は旧社名である「The American Telephone & Telegraph Company」の略からきている。発足当初から研究開発(ベル研究所)、機材製造、市内交換、長距離交換に至るまでの独占事業を展開し、20世紀初頭にはキングズベリー協定により事業の独占権「規制下の独占」を認められるまでになったが、1970年代に始まる反独占訴訟(United States v. AT&T, 552 F. Supp. 131 (D.D.C. 1982))の結果解体され、1984年1月1日をもって地域電話部門は地域ベル電話会社7社(アメリテック、ベル・アトランティック、ベルサウス、ナイネックス、パシフィック・テレシス、サウスウェスタン・ベル、USウエスト)へ分離され、ベル研究所も子会社のAT&Tテクノロジーズ(旧ウェスタン・エレクトリック)の傘下となった。この解体を以て本体のAT&Tは長距離通信専門の会社となり、7つの地域系通信会社は「ベビーベル」と呼ばれるようになった。さらに2001年の企業再構築により、AT&Tワイヤレス、AT&Tブロードバンド(ケーブルTV & ケーブルインターネット)、AT&Tコンシューマー、AT&Tビジネスの四事業体制となる。AT&Tワイヤレスは切り離され独立、2004年にSBCコミュニケーションズとベルサウスの合弁会社であるシンギュラー・ワイヤレスに買収された。AT&Tブロードバンドは2002年にケーブルテレビ事業大手のコムキャストに買収され、結果AT&T本体には昔からの長距離通信事業だけが残った。2005年には、残っていたAT&T本体(AT&T Corporation)がSBCコミュニケーションズに買収されたが、SBCはブランド力のあるAT&Tを社名にすることにし、このとき「AT&T Inc.」とあらためて改称された。2006年には、ベビーベルの一つであったベルサウスを買収。ベルサウスとは携帯電話事業において合弁事業を行っており、共同出資会社シンギュラー・ワイヤレスは米国内でトップシェアとなっていた。この買収・合併により、AT&Tは巨大通信事業者となり、翌2007年にシンギュラー・ワイヤレスをAT&Tモビリティに名称変更し、全ての通信サービスをAT&Tブランドに統一した。2011年3月にはドイツテレコムの米国携帯電話事業子会社「T-Moblie USA」を390ドルで買収すると発表したが、同年12月にこの買収を断念した。

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