ARPU

「Average Revenue Per User」の略で、通信事業における顧客一人あたりの平均収入のこと。携帯電話業界でよく用いられる数値で、収益性の比較などに用いられる指標となる。携帯電話の場合は月額で算出されることがほとんどであるため、加入者一人あたりの月間売上高平均の金額、つまり端的にいえば、携帯電話の月額料金のことを指している。携帯電話においては通話料だけでなくメールやインターネット使用料やコンテンツ利用料なども含まれるため、音声通話の利用量にあたる「音声ARPU」と、パケット通信などの利用量を示す「データARPU」に分けられている。「音声ARPU」と「データARPU」を合計したものは「総合ARPU」とよばれている。日本の携帯電話会社のARPU(総合ARPU)は、現在どのキャリアも4,000円〜5,000前後であるといわれている。データ通信において飛躍的な発展を見せた第3世代(3G)携帯電話の普及以降、音声通話による売り上げは頭打ちの傾向にある。そのため携帯電話会社はデータ通信サービスよる売り上げを増大させるべく、データ通信を利用するさまざまな新サービスを打ち出すなどの努力を行ってきた。特に近年の携帯電話事業においては、音声ARPUの減少が著しい。NTTドコモの発表によると、同社の3G携帯電話サービス「FOMA」におけるARPUは、2008年3月時点で音声ARPUがデータARPU(パケットARPU)を1,700円ほど上回っていたが、2011年3月にはほぼ同額となり、2012年3月には逆転して500円近くデータARPUが音声ARPUを上回るという結果になった(2012年6月現在)。2013年3月の予想では、音声ARPUはさらに減少すると見込まれている。また、この結果はデータARPUが年々増加を見せての逆転というわけではない。2000年代の終盤以降データ通信の利用は増し続けているが、定額制を利用する加入者の割合が高いため、データARPUの値は毎年2,600円前後の値を安定して推移している。この傾向はNTTドコモだけに限ったものではなく、auやソフトバンクにおいても同様の傾向が見られる。単純な売上額を表す「ARPU」に対して、粗利益を表すものは「AMPU(Average Margin Per User)=顧客一人あたりの平均粗利益」とよばれる。AMPUは販売コストや配信コストなども考慮に入れて算出されており、事業の収益性の評価にはARPUよりもむしろAMPUを用いるべきという意見も多い。

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