AMR

「Adaptive Multi-Rate (CODEC)」の略で、携帯電話やデジタルカメラで使用されている音声圧縮符号化方式(音声コーデック)のこと。直訳すると「適応多重レート」となる。フィンランドのNokia、スウェーデンのEricsson、ドイツのSiemensの3社が共同で開発した音声コーデックである。MP3、AACなどの音声コーデックが音楽の圧縮を目的としている一方、AMRは音声に特化して開発されたもので、MP3、AACと比べて音質は劣るが高い圧縮率を実現している。1998年に3GPP(Third Generation Partnership Project)によって標準的な音声コーデックとして採用され、現在はアジアなどのGSM圏でも広く利用されている。1999年には第3世代(3G)携帯電話IMT-2000のうち、W-CDMA(DS-CDMA)方式でも採用された。FOMAなどのW-CDMA方式の携帯電話の音声だけでなく、NTTドコモの「着うた」やauの「ムービーメール」、「EZムービー」などでも採用されている。パソコン以外の用途で使われることが多い音声コーデックのため、パソコンではあまり使われることはない。AMRは基地局からの距離や回線の状態などに応じて、転送レートを1.95k~12.2kビット/秒と柔軟に変化することができる特徴を持つ。また、通常の電話インタフェースに比べ2倍の帯域幅を持つ50Hz〜7kHz(サンプリング周波数16kHz)の音声信号を、9種類のビットレート(6.60kbps~23.85kbps)で符号化する。また、AMRを発展させた「AMR-WB(Wideband)」や「AMR-WB+」も存在する。これらと区別するためにAMRを「AMR-NB(Narrowband)」とよぶこともある。AMR-WBは、AMRを広帯域化することで音質を高めたマルチレートの音声コーデックで、3GPPが策定した。GSMやW-CDMA 方式の第3世代(3G)携帯電話で利用されている。

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