ATRAC3

ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)方式を技術改良したもの。ATRAC2をベースに開発され、1999年に発表された。「.at3」は、ATRAC3によって圧縮された音声ファイルの拡張子である。ATRAC3の技術はウォークマンシリーズを中心としたソニー製品やソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の携帯電話・スマートフォン、MDLP(MDの長時間録音モード)、ソニーグループその他家電系メーカーの開発した多くの規格・製品で採用された。また、その圧縮率の高さからインターネットを通じた音楽配信にも適しており、ソニーグループのレーベルゲートが運営する音楽配信サービス「mora(モーラ)」などでも利用されている。ATRAC3では音声信号を帯域分割フィルタによって4つの帯域に分割し、Modified DCT(変形離散コサイン変換)により時間ベースのデータ列から周波数ベースのデータ列に変換する。それぞれの帯域において音の特徴を分析しており、人間の耳では聞こえにくい音や、大きな音の前後のデータを取り除くことでデータを圧縮している。ATRAC3はCDのデータを自然な音質を維持したまま約10分の1のサイズに圧縮することができる。この圧縮率はATRACの約2倍、MP3と同程度である。また現在では、さらに圧縮率を高めたATRAC3 plusも登場した。ATRAC3 plusでは、音声信号をATRAC3の4倍にあたる16個の周波数帯域に分割し、Modified DCTによる変換区間を従来の2倍の長さにすることでさらに変換効率を上げている。なお、ATRAC3plusはATRAC3の圧縮技術を更に発展させたものであるが、ATRAC3plusとATRAC3との互換性はない。

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